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夏の思い出

 先日、ベトナム中部では雨が降る季節と降らない季節の二つとお話ししました。そうすると、南部出身の友達から「ベトナムは暑い季節と、と~っても暑い季節の二つなんだよ!」と違う意見が寄せられました(笑)。ちょうど今はと~っても暑い季節で、毎日40℃近くの猛烈な暑さです。 

 小さいごろ、エアコンは今のように普及していなかったので、夏の時はどこに行っても暑いです!特に昼寝の時間はとても眠れない暑さなので、ちょくちょく友達と遊びに出かけました。 

 良く訪れたのは近所のお寺です。お寺の庭には大きな木がいっぱい植えられ、木の陰ではとても涼しいです。ミーミーというせみの鳴き声を浴びながらままごとを遊びました。このミーミーの音は不思議ぐらい記憶に根強く残っています。今はもう、ままごとなんか遊んではいませんが、ミーミーの音を聞くだけで、友達とままごとを遊んだ時の会話や木の下で夏の風が肌に触れる感覚がハッキリとよみがえます。 

 日本に来てからはもう一つの夏の音が記憶に刻まれました。それは風鈴の音です。夏はどこに行っても風鈴は必ず飾ってあります。 

 家の前やお寺にある風鈴は風が通るたびにリンリンの涼しい音を鳴らして夏の暑さを和らげてくれます。スーパー等、屋内で自然の風が通らない場所でも、わざわざ扇風機を隣にセットするまで風鈴を飾ります(初めてこの景色を見たときに思わず笑ってしまいました)。 

 せみの鳴き声がベトナムの夏の一部になったのと同じく、わたしの中では風鈴の音が日本の夏の一部になりました。今後、どこに行っても風鈴の音を聞くだけで日本で過ごした夏の日々が思い出されると思います。

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