「精霊」は「山川・草木に宿る神様」と辞書に書いてあります。ベトナムでも日本と同じく、昔からあらゆる生物には精霊が宿っていると信じられています。
「精油」(エッセンシャルオイル)は「精霊」と同じ「精」の字が入っていますね。「精」の辞書での定義は、「まじりけのないもの。純粋なもの。すぐれたもの」。精油は100%植物から抽出した純粋ですぐれたもの、「植物の精霊を寄せ集めた油」とわたしは考えています。
その意味では合成香料やフレグランス等はたとえ同じ香りがしても、生命(植物)の精霊が宿っていないので「精油」とは呼ばれませんね。
なぜエッセンシャルオイル(精油)がそんなに高いの?
香りを楽しむには市場に様々なものがあります。精油(エッセンシャルオイル)以外にも、アロマオイルまたはフレグラントオイルと表記されるもの、または香りの成分を薄めたアロマスプレーやアロマローションという大容量で販売されるものもあります。
エッセンシャルオイルは通常3ml, 5ml, 10ml(多くて30ml)という少量で販売されるにも関わらず値段は割と高いものです。
なぜそんなに高いの?と最初のごろ疑問をもちました。しかし、SAOLA®開発チームと一緒に原料栽培から抽出工程まで見てきたわたしは、今その理由が良くわかりました。
人工香料、合成フレグランスは化学実験室で大規模で比較的に安易に作れるのに対して、精油は大量の原料植物からほんの少ししか採れない貴重なエッセンスなので、原料価格も手間も全然異なるのです。
例えば、1mlレモングラスの精油を作るのに、最低でも500gのレモングラスの葉っぱが必要なのです!1mlの重量が1gと計算したら、500分の1の濃縮ですね。手のひらに入った小さな10mlのエッセンシャルオイルを作るのに、なんと5000g = 5kgの葉っぱが必要なのです!
たった数mlの精油を作るのに、こんなに大量のレモングラスが必要なのです。
また、前回の活動報告でご紹介したブンタン果皮のエッセンシャルオイルも10ml = 100個の文旦から作られているのです。実際に見てこなかったら、とても信じがたい話ですね。
人は生きていくために食べ物が必要です。「食べ物をいただくことは生命をいただく」と尊敬する先生から教わりました。
まさに精油も同じだとわたしは思っています。エッセンシャルオイルは香りだけではありません。精霊が宿っている精油です。大自然からの貴重な贈り物です。
わたしたちはSAOLA®エッセンシャルオイルを通して、南国大自然の「精霊」を「精油」の形で皆さんにお届けしたいです。
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